【在宅介護】お風呂介助に必要なものは?訪問看護やヘルパーに頼るときにも便利なアイテム

Q&A

Q. 自宅でお風呂に入れたいと思っています。用意しておいた方が良いものはありますか?

訪問看護や訪問介護を使って在宅で入浴介助を始める際、「何を準備すればいいの?」と悩む方は多いです。

自分ひとりで介助する場合はもちろん、ヘルパーさんや看護師に手伝ってもらう場合も、安全のためにあらかじめ揃えておくと安心なグッズがあります。

今回は、その中でもとくに「これがあると入浴介助がぐんとラクになる」おすすめの2点をご紹介します。

① お風呂用のチェア(シャワーチェア)

浴室での転倒予防や、立ったままの姿勢がつらい方に便利です。

選ぶときのポイント:

  • 体格に合ったサイズを選ぶ(小柄な方、大柄な方での座面サイズ)
  • 浴室の広さと置き場所を確認(椅子の幅・奥行に注意)
  • 肘掛け付きがおすすめ(立ち上がるときの補助になり、安全性がアップ)
  • たためるもの(収納に便利)
  • 濃い色(ブラウン系)がおすすめ(カビが目立ちにくく、清潔感を保ちやすい)


② 浴槽の滑り止めマット

お湯の中で足を踏ん張るときに滑ってしまう事故を防ぐために、滑り止めマットがあると安心です。

選ぶときのポイント:

  • 浴槽のサイズに合ったものを選ぶ
    (カットできるタイプもあり)
  • 吸盤付きタイプがずれにくい
  • 入浴前にしっかり浴槽の底に設置しておく
  • 足元にあたる部分は、やわらかくてしっかりした素材が◎
  • 薄すぎるマットは返って滑ることもあるので注意

ここで、ケアマネさんに確認してほしいことがあります。

福祉用具は大きく3つに分けられます

  • 介護保険で購入費が補助されるもの
  • 介護保険でレンタルできるもの
  • 全額自己負担になるもの

介護保険で**購入費が補助される(1〜3割負担)**もの

これは「排泄・入浴に関する衛生用品」  が中心です。

代表例:

  • ✅ ポータブルトイレ
  • ✅ 腰掛け便座
  • ✅ 入浴用椅子
  • ✅ 入浴用手すり
  • ✅ シャワーチェア
  • ✅ すのこ、浴槽台、バスボードなど

📌 注意点

ケアマネさんに相談し、**「福祉用具購入費の支給申請」**が必要です(※後払い精算になる自治体あり)
年間10万円が上限(1〜3割自己負担)

介護保険でレンタルできるもの(要介護1以上の方が対象)

代表例:

  • ✅ 介護用ベッド(特殊寝台)
  • ✅ マットレス(体圧分散)
  • ✅ 車いす、車いす付属品
  • ✅ 手すり(据え置き型)
  • ✅ スロープ(段差解消)
  • ✅ 移動用リフト(つり具含む) など

📌 注意点
ケアマネさんや福祉用具専門相談員を通して契約したレンタル業者から借りた場合のみ保険対象です。

対象外(=全額自己負担になるもの)

  • ❌ おむつや尿取りパッド(消耗品)
    地域によっては「おむつ代の助成制度」がある場合もあります
  • ❌ 衛生用品(使い捨て手袋、除菌シートなど)
  • ❌ 市販の家具類(普通の椅子、棚など)

🧩まとめ:まずは「安全第一」でムリなく始めましょう

入浴介助を始めるときは、まずは最低限の安全グッズから揃えて、少しずつ使いやすさや快適さを調整していくのがおすすめです。

今回ご紹介したシャワーチェアや滑り止めマットは、介護保険の「特定福祉用具購入」の対象になることが多く、購入費の補助が受けられる場合があります。


🧓💬「これって全部、介護保険で安くなるのかしら?」

そう思いますよね。でも、実はちょっとややこしいんです…。

同じシャワーチェアでも、補助が出る地域と出ない地域があるんです。
おむつ代なども、「うちの地域は助成があるけど、あっちはダメだった」ということも。


💡そんなときは、迷わずケアマネさんに相談を!
「この道具、介護保険で使えるかな?」と気軽に聞いてみてくださいね。
必要な場合は、領収書を保管しておくと安心です。

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