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【セルフケア】今の生活が、そのまま未来になる|歯周病と認知症を遠ざける歯科検診という選択

介護する人のひと休み

母が入れ歯になったのは、たしか50代の頃でした。

入れ歯が合わないのか、何度も歯医者に通う姿を見て、
子どもながらに「大変そうだなぁ」と感じていた記憶があります。

私自身、砂糖入りの麦茶(美味しかったけど😅)やグレープフルーツにも砂糖を振りかけるのが当たり前の環境で、歯医者の常連に💦
歯医者はできればいきたくない場所となりました。

育児に追われ、自分のケアを後回しにしていたある日、
歯の着色が気になり意を決して受診。
そこで言われた一言が転機になります。

「歯の質は、お母さん側の影響を受けやすいんですよ」

「えっ!イヤ!」「「NO!」💦
「入れ歯はできれば避けたい!」
そう思った瞬間から、歯科検診は“思いついたら行くもの”ではなく、
生活の予定に組み込む習慣に変わりました。

結論から言うと、歯科検診は
「気になり始めたとき」が始めどきです。

この記事では、介護現場も見てきた立場から、
歯科検診の大切さと、
歯周病が認知症予防にも関わる理由、
定期検診の始めどきと頻度についてお話します。

なぜ今「歯科検診」が大切なのか

8020達成率は「6割」の時代へ

今や、80歳でも約6割の人が自分の歯で食事をしている時代です。
これは「8020(ハチマルニイマル)運動」の大きな成果ですね。

1989年の開始当初、達成率はわずか7%。
平均残存歯数も4〜5本😱

しかし現在は、
2016年:51.2% → 2022年:51.6% → 2024年:61.5%
と、大きく改善しています(歯科疾患実態調査・速報値)。

ただし、ここで見落とせない現実が。

75歳以上では約84%の人が、
ブリッジ・部分入れ歯・総入れ歯など、何らかの義歯を使用しています。

80代では、約3割が総入れ歯という推計もあります。

つまり、
「歯が多く残る人」と「一気に失う人」
この二極化が進んでいるのが、現実です。

読者さん
読者さん

「歯を失うのは虫歯かな?」

こもれび
こもれび

実は、歯を失う原因の多くは「磨き残し」そのものではありません

歯を失う原因の第1位は「歯周病」(約37%)
痛みがないまま進行し、気づいたときには歯を支える土台が崩れてしまいます。

歯周病は、口の中だけの病気ではない
歯ぐきの炎症が続くことで、全身の炎症を引き起こし、
認知機能の低下とも関係していることが分かってきました。

実際に、定期的な歯科受診や口腔ケアをしている人は、
そうでない人に比べて認知症の発症リスクが低い傾向も報告されています。

定年後のやっておけばよかったランキングには『歯科検診』が常に上位の理由

定年後の「やっておけばよかったこと」ランキングでは、
健康分野で「歯の定期検診」が長年トップクラス。

その理由は、大きく3つあります。

① 食べる楽しみを失う後悔
噛めなくなることで、食事の満足度が下がり、
低栄養やフレイルのリスクも高まります。

② 経済的な後悔
初期なら簡単な治療で済んだものが、
進行すると高額な義歯やインプラントが必要になることも。

③ 全身の健康への影響
歯周病は、糖尿病・動脈硬化・認知症とも関係しています。
引退後、時間ができてから初めて
「口のケアが全身の健康につながっていた」と気づく方も少なくありません。

多くの人が、
「歯科検診に行っておけばよかった」と振り返る頃には、
生活を変えずに済む選択肢は、もう少なくなっています。

今の生活の延長線が、そのまま未来になる のです。

だから今、歯科検診

8020達成者が6割を超え、
「歯が残ること」は特別ではなくなりました。

これから大切なのは、
残った歯をどう守るか

入れ歯になってから後悔するのではなく、
歯医者さんを
歯を治療する場所」ではなく「健康を守りに行く場所
として捉えてみませんか?

歯周病は全身病|認知症とも無関係ではない理由

「歯周病は、歯ぐきの病気でしょう?」
そう思われがちですが、実は口の中だけの問題ではありません

歯周病が進むと、歯ぐきの炎症が慢性的に続きます。
この炎症によって生まれる“悪い物質”が、血流に乗って全身に広がり、
体のあちこちに影響を与えることが分かってきました。

炎症は、静かに全身へ広がっていく

歯周病の怖さは、痛みがほとんどないまま進行することです。
気づかないうちに炎症が続くと、体はずっと「小さな火事」を抱えた状態になります。

この状態が続くと、
脳にも炎症が起こりやすくなり、
もの忘れや認知機能の低下を進める一因になると考えられています。

難しい言葉で言えば「脳の炎症」ですが、
要するに、
口の中の不調が、脳の元気をじわじわ奪っていくということです。

低栄養・誤嚥性肺炎とも深くつながる

歯や歯ぐきの状態が悪くなると、
噛みにくさや痛みから、やわらかいものばかり選ぶようになります。

すると、

  • たんぱく質が不足しやすい
  • 食事量が減る
  • 体力が落ちる

といった低栄養の連鎖が起こります。

さらに、口の中に細菌が多い状態で飲み込む力が弱くなると、
誤嚥性肺炎のリスクも高まります。
これも、介護現場ではよく見られる現実。

介護の現場で感じる「進行の早さ」

看護師として現場にいると、
口の中の状態が悪い方ほど、認知症の進行が早い
と感じる場面に、何度も出会います。

もちろん、歯周病だけが原因ではないです。
でも、

  • 食べにくい
  • 口が乾く
  • 口の中が不快

こうした状態が続くと、
人は自然と話さなくなり、食べなくなり、動かなくなる

その積み重ねが、心と体、そして認知機能に影響していくのです。

こうした変化は、感覚的な話だけではありません。


実際に、口腔ケアを「する・しない」で、
はっきりした差が出た研究があります。

たとえば、介護施設で歯科衛生士が定期的に口腔ケアを行った研究では、
認知機能(MMSE)が維持・改善し、意欲が高まったことが報告されています。

無関心だった方が話しかけるようになり、
笑顔が増えたという変化も確認されました。

また、口の不快感が減ることで、
徘徊や興奮といった認知症の行動・心理症状(BPSD)が軽くなるケースもあります。
「口の中の違和感」という、言葉にできないストレスが減るからです。

さらに有名なのが、
特別養護老人ホームで口腔ケアを徹底した結果、
肺炎による死亡率が約半分に減ったという研究です。
口のケアは、命を守るケアでもあります。

たった数分のケアが、未来を変えることもある

歯磨きや口腔ケアは、
「たった数分」の小さな習慣です。

でもそれは、
食べる力を守り、体を守り、脳を守る時間でもあります。

まずは、次の歯科検診を「未来の自分への予定」として入れてみませんか。

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歯科検診は何歳から?頻度はどのくらいが理想?


こんな疑問をよく聞きます。

読者さん
読者さん

「歯科検診って、何歳から通えばいいの?」

こもれび
こもれび

結論から言うと、
“気になり始めたとき”が、始めどきです。

特に
・40代以降
・歯ぐきが下がってきた
・歯の着色や口臭が気になる
・家族に入れ歯の人がいる
・歯科検診は行ったことがない

当てはまる項目がある方は、
症状がなくても一度チェックしてもらうことをおすすめします。

定期検診は 半年に1回は行こう!

一般的には、
3〜6ヶ月に1回が目安とされています。

ただし
・歯周病がある
・歯石がつきやすい
・セルフケアが難しくなってきた

このような場合は、
3ヶ月ごとの定期検診が安心です。

歯石は自分で除去することは難しいです。

私自身も、
「特に痛みはないけれど、将来後悔したくない」
そう思って、3ヶ月ごとの検診を続けています。

 3ヶ月でも磨き残しや出血の割合は変化します

 結果をみると磨き始めの左上は良くても右上の状態が良くない

すると磨き始めを右側からにしてみるといったように(あえて左手で磨き始めています)

次の3ヶ月で意識することがわかります。

意識することを台所に貼っています😆
(画像参照)

「通うこと」そのものが予防になる

歯科検診は、
虫歯や歯周病を見つけるためだけのものではありません。

・自分の口の状態を知る
・変化に早く気づく
・困ったときに相談できる場所がある

この積み重ねが、
将来の介護負担や後悔を減らしてくれるとうれしいな、と思います。

衛生士さんとの信頼関係もできてくると、
自分のこと以外の歯に関する相談もできるので仕事に活かせることもできます。

先日はこんな話を聞きました

こもれび
こもれび

高齢者のかたが歯科検診に来てもらえるようにしている工夫はありますか?

衛生士さん
衛生士さん

「悪気はなくても忘れてしまう人が多いので、電話をしたり、ハガキも出します。
ハガキを見て予約しなきゃと電話してくる方は結構いますよ」

隣のブースで総入歯の方がいらしていて

こもれび
こもれび

「入歯のかたも定期検診するの?」

衛生士さん
衛生士さん

「検診した方がいいですね。
粘膜が傷ついていたり、パカパカして合わなくなってしまう人もいますし、
入歯の掃除がうまくできない人もいますからね」

訪問看護の現場でも入院を機に入れ歯が合わなくなってそれ以降「歯茎(はぐき)で食べています」  

というかたは多いです。

自宅に戻って早めに訪問歯科の先生に来てもらうと調整をしてくれるので
食事内容の変化が小さくて済むのですが・・

ご自身で歯医者に通うことが難しくなってきたら、ケアマネに相談して訪問歯科を受けてみるという選択肢もあります。

まとめ|歯科検診は、未来の自分と家族への投資

歯のことは、
痛みが出ないと後回しになりがちです。

でも、介護の現場にいると
「もう少し早く気づいていれば…」
そんな声を、何度も耳にします。

歯周病は、口の中だけの問題ではありません。
食べる力、話す力、体力、そして認知症の進行とも
少なからず関係しています。

歯磨きがうまくできなくなるのも、
歯医者に通えなくなるのも、
誰にでも起こりうる変化です。

だからこそ、
元気なうちに
・自分の口の状態を知る
・相談できる歯科とつながっておく
・定期検診を“習慣”にしておく

それは、将来の自分を守るだけでなく、
家族の介護負担を軽くする準備にもなります。

「今の自分」が「未来の自分」につながっているのですね💕

毎回きちんと通えなくてもいい。

「今できること」を、
少しずつ続けていく。

歯科検診は、
そんな小さな積み重ねを支えてくれる場所。

今日この記事を読んだことが、
未来の「やっておいてよかった」に
つながりますように。

\歯磨きが難しくなる理由や、認知症の方が歯磨きを嫌がる理由についてはコチラ/
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