こんな経験、ありませんか?

認知症の介護をしていると、
「これって本人の意思を尊重すべき?」
「私が決めてしまっていいのかな?」
「人の命って誰のもの?」
……と迷うこと、ありませんか?
私自身、介護をする中で、何度も
「正解がわからない」と悩んできました。
だからこそ、知人に相談されると、「まず地域包括支援センターへ」と言ってきたのですが……。
この本の著者は、それを
**「一番やってはいけない」**と
言い切ったのです。
衝撃でした。
でも同時に、「なぜ?」と強く引き込まれ、気づきをもらえる一冊になりました。
それが、この『認知症は決断が10割』という本です。
書籍情報
- 書名:認知症は決断が10割
- 著者:長谷川 嘉哉(認知症専門医)
- 出版社:かんき出版(2025年)
- 📖 気になった方はこちらからチェックできます👇
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この本のポイント
この本のテーマは、
介護の中でどう「決断」すればいいかを教えてくれること。
ただ著者はこうも語っています。
「介護が始まる前に、すでに“決断”は始まっている」のだと。
私たちが気づかぬうちに避けている大切な選択こそが、
後悔のない介護につながると伝えてくれます。
大切なご家族の介護では、きれいごとだけでは済まされない現実があります。
この本では、著者の実際のケースをもとに、**「どう決めればよいのか」**をわかりやすく解説。
特に印象的なのは、
- 良いケアマネジャーの探し方(ここまで言っていいの!?というリアルさ)
- お金の現実:親の年金や貯蓄の把握の大切さ
- 生前葬についての新しい考え方
(すぐに行動に移したくなる内容)
さらに、著者はFP(ファイナンシャルプランナー)の資格も持っており、遺族年金については、多くの読者が著者が言うように間違った思い込みをしているのではと思いました。
印象に残った部分(私の感想)
- ケアマネ選び:良いケアマネを選ぶ3条件や探し方がわかる。
- お金の話:介護では避けて通れない現実。銀行関係の対策は急務かも。
- 生前葬という選択肢:考え方が180度変わりました。
- デイサービスに行きたくなる必勝フレーズ:ちょっと詳しくーー
「デイサービスへ行ってもらうための必勝フレーズ」に、思わず苦笑い。
私は8年ほどデイで働いていたので、ついあの場面を思い出しました。
毎回、ニコニコ楽しそうに過ごしていた80代の女性。
ある日、ぽろっと聞こえてきた言葉が…
「本当は行きたくないんだけどね〜。でも、家族のために来てるのよ。」
その場にいた他の利用者さんたちが、まるで“そうそう!”と言わんばかりに、うなずいてる。
え、ええーっ!?
その明るさの裏にそんな想いがあったなんて…!
笑顔の下には、深い愛とほんのちょっとの我慢が隠れていると思った瞬間でした。
だから著者の必勝フレーズには参りました💦
この本はこんな方におすすめ!

- 認知症の親の意思を尊重したいけれど、どう対応すればよいか悩んでいる
- 「決めること」に罪悪感を感じてしまう
- 介護に関わる支援者、ケアマネジャー、ヘルパーなどの専門職の方
- 親の老後を気にかけている
\この本をもっと詳しく見てみる/
まとめ:介護に「迷い」はつきものだから
介護の現場では、「自分の判断は間違っていないかな?」と不安になることがよくあります。
これから親の介護が始まりそうな方、すでに関わっている方、
誰にとっても**「知らなかった…」を「なるほど!」に変えてくれる、頼れる1冊**です。
迷ったとき、悩んだとき、ふと開きたくなるような、
わたしにとっての“介護バイブル”になりそうです。
📌 次回予告シリーズ3冊目『マンガで分かる認知症の人が観ている世界』をご紹介予定です。
3冊を比較した記事も後日アップしますので、お楽しみに!
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