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季節の変わり目だから?認知症の方が落ち着きをなくした時に現場ナースが確認する5つのこと

こんな時どうする?(症状別)

「急に怒り出した」「落ち着きがなくなった」——
認知症の方のこんな変化に、慌てた経験はありませんか?

こういった変化には必ず原因があります

そして現場の看護師は、ある順番で原因を確認していきます。

今回は、デイサービスで働く現役ナースが
「落ち着きがなくなったとき、最初に何を見るか」をお伝えします。

なぜ落ち着きをなくすの?

認知症の方は、体の不快感や気持ちの変化を言葉でうまく伝えられません。 だから「怒る」「騒ぐ」「動き回る」という形で出てくるのです。

つまりこの変化は、”何かのSOS”です。

現場ナースが確認する順番

✅ 第1位 お通じ(便秘)

これが一番多いです。

お腹が張っている、便が出ていない—— でも認知症の方はそれを「お腹が気持ち悪い」と言えません。 だからイライラして、落ち着きがなくなります。

【訪問看護でやっていた工夫】 一人暮らしの方は、いつ便が出たかわからないことがほとんどです。 そこで私が実践していたのが、トイレにカレンダーと赤ペンを置く方法。 排便があったとき、ご本人に丸をしてもらうだけ。 忘れてしまっても、カレンダーを見れば一発でわかります。

【デイサービスでできること】 デイでは自宅のトイレ状況が確認しにくいため、こんなことをしています。

  • 入浴時にお腹のマッサージをスタッフにお願いする
  • こまめな水分補給をすすめる
  • 下剤が処方されているか確認する
  • 必要があればケアマネ・主治医に相談

    トイレに置くカレンダーは、数字が大きくて書き込みスペースがあるものが使いやすいです。 私が訪問看護でおすすめしていたのはこういうタイプです😊 👇
    トイレの壁に貼るのにちょうどいいA3サイズ。
    数字が大きくて見やすいのが高齢の方にぴったりです
\大きい・見やすい・書き込みできる!/

✅ 第2位 薬の変更・副作用

最近、薬が変わっていませんか?

【こんなことがありました】 ご家族やスタッフへの暴言・怒りが続く方に、精神科の先生から抗精神薬が処方されたことがありました。 ところが薬が強すぎて、日中ずっと眠るようになってしまったり… さらには、その薬でかえってイライラや怒りが増すということも。

こういった場合は先生に相談し、その薬をやめてもらったこともあります。

薬は「合う・合わない」があります。 変化が始まった時期と薬の変更時期が重なっていないか、必ず確認しましょう。

✅ 第3位 発熱・尿路感染などの身体症状

「痛い」「しんどい」と言えなくても、体はしんどい。

発熱が続いているのに、風邪などの症状がはっきりしない場合—— 37度前半の微熱が続くときは、尿路感染症のことが多いです。

高齢の女性に特に多く、のどの渇きを感じにくいため水分不足になりやすいことも原因のひとつ。 バイタルと合わせて、排尿の状態も確認してみてください。

✅ 第4位 気温・季節の変わり目

冬から春へ、今の時季がまさにここです。

認知症の方は、気温に合わせた衣服の調整がうまくできません。 暑い日にダウンコートを着ていたり、寒いのに薄着のまま…… こういった気温調整のむずかしさが、体への負担となって現れます。

特に春先の寒暖差が大きい時季は要注意。 衣服の種類の選択は、周囲がサポートしてあげることが大切です。

室温・衣服・水分補給——この3つを一緒に見直してみましょう。

✅ 第5位 環境の変化・精神的な不安

いつもと違うことがありませんでしたか?

担当スタッフが変わった、席が変わった、行事があった—— 小さな変化でも、認知症の方には大きなストレスになることがあります。 「最近、何か変わったことはなかったか」を振り返ってみましょう。

まとめ

落ち着きがなくなったとき、焦らずこの順番で確認してみてください。

  1. お通じはあったか
  2. 薬が変わっていないか
  3. 微熱や排尿の異常はないか
  4. 衣服・室温は気温に合っているか
  5. 環境に変化はなかったか

「怒っている」のではなく「助けを求めている」—— そう思って関わると、ケアの見え方が変わってきます。

おわりに

現場にいると、お通じを改善しただけでスッと落ち着かれる方を何度も見てきました。

「たかが便秘」と思わず、まず排便チェックを。 これが現場ナースの第一歩です😊

この記事が、介護をされているご家族やスタッフの方の ちょっとしたヒントになれば嬉しいです。


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