記事内に広告が含まれています

【対応の工夫】食べたのに「まだ食べてない?」―認知症による食事忘れへの対応法5選

こんな時どうする?(症状別)

朝ごはんを食べたのに「朝ごはんはまだ?」と聞かれること、ありませんか?

「さっき食べたよ」と答えても、数分後にはまた同じ質問。
笑って返せる日もあれば、忙しい朝や疲れている時には、心の中でため息が出ることもあります。

食事をしたことを忘れてしまうのは、認知症の症状のひとつかもしれません。
分かってはいても、何度も繰り返されると介護する側の心もすり減りますよね。

そこで今回は、そんなときに試せる**「まだ食べてない?」への寄り添い方5つ**をご紹介します。
少しでも気持ちがラクになり、穏やかに過ごせる時間が増えますように。


認知症による食事忘れへの対応方法5選

1. 認知症で食事を忘れるときは、まず事実をやさしく伝える

まずは「さっき食べたよ」と穏やかな声で伝えてみましょう。
すんなり受け入れてくださる方も多くいます。
もし怒った表情で「食べてない!」と強く反発される場合は、症状や服薬の影響も考えられます。必要に応じて主治医に相談しましょう。


2. おやつやミニおにぎりで安心感を与える方法

多くの場合、お腹が空いているわけではなく、口寂しさや記憶の抜けから食事を求めることがあります。
短時間で繰り返し「ご飯は?」と聞かれる時には、一口サイズのおやつやおにぎりを渡すと落ち着くことがあります。
かみごたえのある物を求める方も多い印象です。
例:塩分控えめで小分け包装のおせんべいなど。


3. 少量の食事を用意して気持ちを落ち着ける

「じゃあ食べようか」と少しだけ用意するのも方法のひとつです。
食べきってしまいやすいので、少量にするのがポイント。
ただし毎回だと介護者の負担も大きいため、できる範囲で無理なく行いましょう。


4. 夜間や留守中の食べすぎを防ぐ冷蔵庫ロック対策

夜中に冷蔵庫を開けて大量に食べてしまう方もいます。
翌日お腹を壊す原因になるため、家族が留守にする時や夜間はチャイルドロックなどで鍵をかけておくと安心です。
その代わり、リビングにはお茶や軽く食べられるものを置いておきましょう。

\冷蔵庫ロック2個セット/

5. 食後の食器を残して「食べた」記憶を視覚で補う

食事後の食器をすぐに片づけず、テーブルに残しておく方法です。
自分のお皿や茶碗、箸を見ることで「ああ、食べたんだ」と納得されることがあります。


認知症による食事忘れは工夫で穏やかに乗り越えられる

新しい記憶を保持するのが難しくなっていくと、同じ質問が度々繰り返されます。
介護する側にとっては負担ですが、ケンカにならない距離感で関わることで、お互いに穏やかな時間を過ごせます。
今回の工夫が、日々の介護を少しでもラクにするヒントになれば幸いです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました