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まず結論 この3つ、同じものではなかった
エプソムソルトを使いはじめて、5年になります。
仕事から帰ってきた夜、湯船につかる時間が、私にとっての立て直しの時間なんです。
その入浴剤を、今回は3つ買って、15日間かけて使い比べてみました。
シークリスタルス、アースコンシャス、そしてEPSOPIA。
先に、いちばん驚いたことを。
3つのうち1つは、エプソムソルトではなかったんです。

え、どういうこと?

成分が違ったの。
名前で、そうだと思っちゃって……
袋の裏を並べて読むまで、まったく気づかなかった。
| 成分 | お湯の感じ | 湯上がり | こんな方に | |
|---|---|---|---|---|
| アースコンシャス | 硫酸マグネシウム | なめらか | 芯からポカポカ・2時間続く | 冷え性の方・冬 |
| シークリスタルス | 硫酸マグネシウム | 軽やかでさっぱり | 翌朝すっきり | まず試してみたい方 |
| EPSOPIA | 塩化マグネシウム | まろやか・やわらかい | ほてりが残らない | 夏・汗を引かせたい方 |
※お湯の感じ・湯上がりの体感は、すべて私個人の感想です。感じ方には個人差があります。
どうしてこうなるのか。どれを選べばいいのか。
袋の裏を読むところから、順番にお話ししますね。
3つの袋の裏を、並べて読んでみた
でも白状すると、袋の裏をきちんと読んだのは、今回が初めて。
いつも見ていたのは、正面だけ。「国産」「無添加」「エプソムソルト」——大きな文字をさらっと目で撫でて、なんとなくカートに入れる。みなさんも、そうではないでしょうか。
3つ並べて裏返してみたら、知らなかったことが次々に出てきました。
そのうちの1つは、エプソムソルトじゃなかった
いちばん驚いたことから。
EPSOPIAの成分表示には、こうありました。
主成分:塩化マグネシウム

あれ? 硫酸マグネシウムじゃないの?
そうなんです。
エプソムソルトの成分は、硫酸マグネシウム。
シークリスタルスは「硫酸Mg」、アースコンシャスも「硫酸Mg」。
EPSOPIAだけが、塩化マグネシウム。瀬戸内海のにがりからできたものでした。
同じ「マグネシウムのお風呂」でも、中身は別のものだったんです。
念のため書いておくと、EPSOPIAは嘘をついていません。
袋のどこにも「エプソムソルト」とは書かれていないんです。
名乗っているのは「浸かる浴用ミネラル」。
思い込んでいたのは、私のほうでした。

同じ成分なのに、入れる量が倍ちがう
次に気づいたのが、使う量です。
シークリスタルスとアースコンシャスは、どちらも同じ硫酸マグネシウム。それなのに——
- シークリスタルス:お湯150Lに150g〜300g
- アースコンシャス:お湯200Lに100g
お湯の量が多いアースコンシャスのほうが、入れる量は少ないんです。
しかもシークリスタルスの袋には、こう書いてあります。
※エプソムソルトはお湯に対して0.1%以上必要です。それ以下ですと効果がありません。
この基準で計算すると、アースコンシャスの「200Lに100g」は0.05%。ちょうど半分です。
はじめは「あれ、どちらかが間違っているのかな」と思いました。
でも、もう少し読み進めてわかったんです。シークリスタルスの袋には、入り方まで書いてありました。
約20分間入浴(お湯の温度は39℃〜41℃が最適です。)
濃さだけでなく、時間もセットで決めてある。アースコンシャスのほうには、入浴時間の指定はありませんでした。
食い違っているというより、考え方が違うのかもしれません。しっかりめの濃さで20分と決めているメーカーと、控えめの量で気軽にどうぞというメーカー。どちらが正しいという話ではなさそうです。
ひとつ、正直に書いておきます。
このあとの使い比べでは、3つとも同じ条件にそろえたくて、入浴時間を10分にしました。ですからシークリスタルスは、メーカーがすすめる入り方ではなかったことになります。もし20分入っていたら、また違う感想になっていたかもしれません。

「認知症の方の」——この一行が、うれしかった

3つを見比べていて、思わず手が止まった一行がありました。
保管についての注意書きです。
- シークリスタルス:幼児の手の届かない場所に保管して下さい
- アースコンシャス:お子様や認知症の方の手の届かない場所に保管して下さい
「認知症の方の」と書いてあったのは、アースコンシャスだけでした。
たった数文字の違いなんです。読み飛ばしてしまう人のほうが、きっと多いと思います。
でも、身内に認知症の方がいたり、日々そういう方に接している人にとっては、この一行はうれしいものです。
ああ、この会社はわかってくれているんだな。配慮してくれているんだな。想像してくれているんだな。
そんな気持ちになりました。
実際、エプソムソルトは見た目が本当にお塩そっくりです。粒の大きさも、色も。台所に置いてあったら、料理に使うお塩と間違えても不思議はありません。
食べるものではありませんから、口に入らないところに置く。
親御さんと暮らしている方は、この一行を覚えておいてくださいね。
3つとも、同じ海から来ていた

最後に、もうひとつ。
袋を見比べていて、産地の書き方がそろっていないことに気づきました。
シークリスタルスには「玉野印認定商品(岡山県玉野市)」とあります。
EPSOPIAは「瀬戸内海産にがり100%」。
では、アースコンシャスは——?
こちらは「国産100%」「MADE IN JAPAN」とあるだけで、どこで作られているのかは書かれていません。製造販売元の住所は、東京都でした。
気になったので、思いきって電話して聞いてみました。
教えていただいたのは、「岡山県か兵庫県の、瀬戸内海に面した工場で作っています」ということ。
つまり、3つとも同じ海から来ていたんです。
成分が違う。すすめられる量も違う。しまい方まで違う。それでも、生まれた海は同じでした。
なんだか、ちょっと不思議な気持ち。
溶け方も比べてみた

裏を読んでいるうちに、確かめたくなったことがありました。
この3つ、溶けやすさも同じなんだろうか。
台所でやってみることにしました。
条件はこうです。それぞれ5gずつを、100ccのお湯(約43度)に入れる。かき混ぜずに置いて、粒が完全に見えなくなるまでの時間をはかる。溶け残りがわかるように、黒い布を敷きました。
結果です。
| 溶け切るまで | |
|---|---|
| EPSOPIA | 7分 |
| シークリスタルス | 17分 |
| アースコンシャス | 19分 |
EPSOPIAだけが、飛び抜けて速い。
粒の形も、まるで違いました。シークリスタルスとアースコンシャスは細かい粒です。手ざわりはシークリスタルスのほうが少しやわらかくて、アースコンシャスは粒がしっかりしている感じ。
EPSOPIAは、大きくて薄い結晶——フレークです。硬そうに見えるのに、指で挟むと簡単に割れました。

そしてもうひとつ。硫酸マグネシウムの2つは、完全に溶けるまで17分から19分かかっています。
袋に「よくかき混ぜて」と書いてある理由が、目で見てわかりました。実際、入れてすぐに湯船に入ると、足元にざらざらが残っています。
布の上に置いただけで、EPSOPIAが溶けてきた
実験のあと、片づけようとして気づいたことがあります。
粒の写真を撮るために、3つを黒い布の上に少しずつ出しておいたんです。20分ほど、そのまま。
戻ってみたら、EPSOPIAだけが濡れて、溶けはじめていました。
水は、一滴もかけていません。空気中の湿気を吸っただけです。

塩化マグネシウムには、湿気を吸いやすい性質があるそうです。袋に「吸湿性が高いので開封後はチャックシールをしっかりとお閉めください」と書いてある理由が、これでした。
そして、もうひとつ腑に落ちたことがあります。
EPSOPIAだけが、あの大きなフレークの形をしている理由です。
粒が細かいほど、空気に触れる面は増えますよね。湿気を吸いやすいものを細かい粉にしてしまったら、袋を開けたとたんに固まってしまうのかもしれません。
だからあえて、大きな結晶のまま売られているんだろうな——そう思いました。
溶けるのが速いことと、湿気で固まりやすいこと。いいところと困るところが、同じ性質の裏表になっているんですね。
置き場所は、お風呂場より乾いたところがよさそうです。
そういえば、硫酸マグネシウムの2つは、そこまで神経質にならなくても大丈夫でした。
お恥ずかしい話なのですが、我が家のアースコンシャスは、こんな状態です。

チャックが閉めにくくて、私はもう閉めるのをあきらめてしまいました。袋の口を折って置いているだけ。しかも、お米の計量カップを入れっぱなしにしています。すくって、そのままお風呂へ。これでだいたい100gなんです。
……それで5年間、一度も固まったことはありません。
(袋には「チャックを閉じて高温多湿を避けて」と書かれています。湿気で固まることもあるそうなので、そのときはほぐして使ってくださいね)
同じ「マグネシウムのお風呂」でも、しまい方まで違うんですね。
15日間、実際に入ってみた
比べるからには、と思って、お風呂の条件をそろえました。
- お湯は胸のあたりまで
- 温度は40度
- 全身を洗ってから、保温のスイッチを切って入浴剤を入れる
- 10分つかる
- 湯上がりにシャワーは使わない
変えたのは、入浴剤だけです。
硫酸マグネシウムの2つは、お湯の中ではほとんど同じ
先に正直なことを書きますね。
シークリスタルスとアースコンシャス。浴槽に入ったときの肌ざわりも、湯上がりの感じも、それほど大きな差はありませんでした。どちらも成分は同じ硫酸マグネシウムですから、そういうものなのかもしれません。
でも、ひとつだけはっきり違うところがありました。
浴後のほてり方です。
アースコンシャスの方が、体の芯からポッポとしてくる感じが強いんです。湯上がり2時間たっても、まだ体が温かいまま。冷え性の方や、なかなか体が温まらない方には、こちらが合いそうだなと思いました。
ただ、これを書いている今は酷暑の毎日で。汗がなかなか引かないのは、正直ちょっときついなとも感じています。
それを一番わかりやすく教えてくれたのは、夫でした。

暑くなるから、今日はシャワーでいい
アースコンシャスを入れた3日間、夫は湯船に入りませんでした。
温まる力が強いというのは、こういうことなんですね。冬ならありがたい、その同じ力が、夏には敬遠される。
同じ成分でも、季節によって向き・不向きがあるんだなと思いました。
EPSOPIAは、1杯だと「お湯が硬い」
EPSOPIAを使うのは、今回が初めてでした。
付属のスプーン1杯(約13g)を入れて湯船につかったとき、最初に浮かんだ言葉が「お湯が硬いなぁ」でした。うまく言えないのですが、なんだかとがった感じ。唇のあたりに当たると、少し違和感もありました。
ところが。
量を増やしたら、まるで別物になったんです✨
スプーン1杯(13g)→ 3杯(40g)に
まろやかで、やわらかくて、軽やか。
いいお湯だなぁ、と思いました。
そして何より、この酷暑の中で湯上がりに変なほてりが残らないこと。すっきり、さっぱりしている。これは夏向きだなぁと思いました。
ちなみに、アースコンシャスのときはシャワーで済ませていた夫も、このお湯には入ってきました。感想は「柔らかくてまろやか」「湯上がりがさっぱりしている」。私と同じでした。
「45回分」を確かめたら、実質15回分だった
EPSOPIAの袋には「600g(約45回分)」と書かれています。
使い方のところには、こうあります。
入浴時に浴槽へ付属のスプーン1杯をお入れください。
ところが、そのすぐ下に、小さくこう添えてあるんです。
(冬場などの乾燥時期や保湿・保温を高めたい場合には3〜5杯ほど入れますとより効果的です。)
……この但し書き、気づいていましたか? 私は今回、じっくり読むまで見落としていました。
1杯 → 5杯 → 3杯と試してみた
まず、書いてあるとおりスプーン1杯(約13g)で3日間。
さきほど書いたとおり、正直「お湯が硬い」と感じました。
次に、但し書きにある5杯(約65g)にしてみたら——格段に違っていて、びっくりしました。
まるで温泉のお湯に入ったときのような、まろやかでやさしい肌ざわり。
ただ、そこで思ったんです。

5杯も入れるの? ちょっともったいないな……
それで、間をとって3杯(約40g)で3日間。
結果は、5杯のときとほとんど変わりませんでした。まろやかさの度合いがわずかに落ちるような気もしましたが、お湯のやわらかさも、湯上がりのさっぱり感も、ほぼ同じ。
正直に書いておくと、2杯は試していません。ですから「3杯がいちばん」と言い切ることはできないのですが、少なくともスプーン1杯より3杯のほうが、肌に受ける感じがやわらかくて軽やかでまろやかでした。ここはおすすめできます。
すると、何回分になるのか
1袋600gを、1回40gで使うと——約15回分。
私が買ったのは600gで1,980円(楽天・2026年8月時点)でしたから、1回あたりで計算するとこうなります。
| 入れる量 | 1回あたり | 600gで |
|---|---|---|
| スプーン1杯(約13g) | 約43円 | 約45回 |
| スプーン3杯(約40g) | 約132円 | 約15回 |
| スプーン5杯(約65g) | 約215円 | 約9回 |
袋に書いてある「約45回分」は、スプーン1杯で計算した数字です。でもその1杯は、私には物足りない量でした。
だからといって「表示がおかしい」と言いたいわけではありません。ただ、コスパで選ぼうとしている方には、「45回分」をそのまま信じて計算すると、思っていたのと違うかもしれませんとだけお伝えしておきたいのです。

タイプ別 あなたに合うのはどれ?
15日間つかってみて、はっきりしたことがあります。
どれが一番いい、という話ではありませんでした。
季節と、求めているものによって、答えが変わるんです。
しっかり温まりたい方・冷え性の方へ アースコンシャス
私が5年使い続けているのは、これです。
浴後のポカポカが、とにかく長い。2時間たってもまだ体が温かいままで、冬の寒い日にはこれが本当にありがたいんです。
ただ、夏はその強みが裏目に出ます。夫が「暑くなるから」とシャワーで済ませてしまったのは、この期間でした。
10kgと聞くと重そうですが、届いた段ボールから出して洗濯機の前まで運んでしまえば、あとは動かしません。玄関から遠いお住まいの方だけ、届いた日のことを少し考えておくといいかもしれませんね。
まず試してみたい方へ シークリスタルス
いきなり10kgは、さすがに勇気がいりますよね。
シークリスタルスには900gのお試しサイズがあります。私も今回、これを買いました。
お湯の中の感じは、アースコンシャスとほとんど変わりません。同じ硫酸マグネシウムですから、まずどんなものか知りたい、という方にはちょうどいいと思います。
それと、袋には「約20分間入浴」と書かれています。
最近は、スマホやタブレットを見ながらゆっくりつかる方も多いですよね。20分くらい湯船にいる習慣がある方なら、シークリスタルスはメーカーのすすめる入り方にいちばん近い形で使えます。
(私は3つの条件をそろえるために10分にしたので、20分入るとまた違う感想になるかもしれません)
夏のさっぱり感がほしい方へ EPSOPIA
くり返しになりますが、これはエプソムソルト(硫酸マグネシウム)ではありません。にがりからできた、塩化マグネシウムの入浴剤です。
でも、それがいけないという話ではないんです。
この酷暑のなかで、湯上がりに変なほてりが残らないさっぱり感は、正直いちばん心地よかった。汗をかきすぎたくない方、夏でも湯船につかりたい方には、合うと思います。
入れる量は、スプーン1杯ではなく3杯(約40g)をおすすめします。理由は前の章に書いたとおりです。
ひとつだけ。付属の計量スプーンは柄がとても短くて、袋の中をすくうときに指まで入ってしまいます。ここは少し使いにくいと感じました。
※現在は200gの増量版が出ているようです。その分、使える回数は少し増えます。
1回あたりのお値段
| 容量・価格 | 1回の量 | 1回あたり | 何回分 | |
|---|---|---|---|---|
| アースコンシャス | 10kg・4,200円 | 100g | 約42円 | 約100回 |
| シークリスタルス | 900g・842円 | 150g | 約140円 | 約6回 |
| EPSOPIA | 600g・1,980円 | 40g | 約132円 | 約15回 |
※2026年8月・楽天で購入したときの価格です
こうして並べると、アースコンシャスの安さが際立ちます。1回42円。5年続けてこられた理由の半分は、これかもしれません。
ただ、公平のために書いておきますね。
シークリスタルスは900gのお試しサイズで計算しています。こちらにも10kgの大きな袋がありますから、続けて使うのであれば1回あたりはぐっと下がります。お試しサイズ同士で比べれば、また違う結果になるはずです。
そしてEPSOPIAは、そもそも成分が違うので、使う量の基準もほかの2つとは別ものです。同じ土俵の数字ではない、ということだけ、頭の隅に置いておいてください。
番外編 2つを混ぜたら、これが一番よかった
正直に打ち明けますね。
私がEPSOPIAを注文したのは、「エプソムソルト3種類を比べてみよう」と思ったからでした。レビューを見ると「コスパがいい」という声がとてもたくさんあって、確かにそうだよねと思って、そのままカートに入れたんです。
届いて、裏の表示を見て、びっくりしました。
主成分が違っていたのです。
エプソムソルトは硫酸マグネシウム。でもEPSOPIAは、塩化マグネシウム。にがりからできたものでした。
……はじめは「失敗しちゃったかなぁ」と思いました。比較記事を書くつもりだったのに、1つだけ別のものを買ってしまったのですから。
ところが、混ぜてみたら
3種類を使い比べ終えたあと、予備日ができたので、ふと思いついて2つを一緒に入れてみたんです。
アースコンシャス100gと、EPSOPIA約40g。だいたい7対3くらいの割合です。

お湯に足を入れた瞬間、声が出ました。

おっ、これはいいな
肌ざわりがやわらかくて、軽やかで、まろやか。
湯上がりもさっぱり。意外にも、これが一番いいかもしれません。
源泉かけ流しの温泉によく行くので、お湯の肌ざわりにはけっこう敏感なほうだと思うのですが——いい温泉のお湯の感じに、よく似ていました。
そして不思議だったのが、浴後のほてりが出なかったこと。アースコンシャス単独では2時間ポッポしていたのに、同じ100gを入れているのに、火照らないんです。3日続けて同じでした。
「暑くなるから」とシャワーで済ませていたあの夫が、このお風呂には毎日入ってきて、こう言いました。

そういえば、ホントにほてらないね
なぜそうなるのかは、正直わかりません。わからないので、わからないまま書いておきます。ただ、この夏のあいだは、これがいちばん心地よかった。それだけは確かです。
調べてみたら、両方入りの市販品もあった
気になって調べてみたら、硫酸マグネシウムと塩化マグネシウムの両方が入った入浴剤が、実際に売られていました。
混ぜること自体は、特別なことではなかったんですね。
ちなみに成分表示は、配合量の多い順に書く決まりになっています。その市販品も「硫酸Mg、塩化Mg、……」の順でしたから、硫酸マグネシウムのほうが多いようです。どのくらいの比率なのかまでは、調べてもわかりませんでした。
※ただし、それぞれのメーカーが想定した使い方ではありません。試される場合は、各商品の使用量を守ったうえで、自己責任でお願いします。
失敗から学んだ、大成功
まぁ、なんと言ったらいいんでしょうか。1つの失敗から学んだ、大成功とでも言うのでしょうか。
もしあのとき成分表示を見ずに、スプーン1杯のまま使い続けていたら。
「エプソムソルトにもいろいろあるんだな、これは私には合わないな」——
そのくらいで終わっていたと思います。
そして、この組み合わせには一生たどりつかなかったはずです。
レビューだけにとらわれないで、「あれ、他と違うぞ?」と思ったときに「なんでだろう?」と確かめてみること。
それって、けっこう大切なのかもしれません。
ひとつだけ、正直に書いておきたいこと
エプソムソルトを調べると、必ず出てくる説明があります。
「マグネシウムが皮膚から吸収されて、体に届く」
私も、そう思って5年つかってきました。
でも今回きちんと調べたら——科学的には、まだ確かめられていないことでした。
2017年の論文(※)が、これまでの研究をまとめたうえで「経皮からのマグネシウム補給は、まだおすすめできない」と結論づけています。皮膚のいちばん外側は、水をはじく脂の膜。マグネシウムはお湯に溶けると電気を帯びた粒になるので、その膜を通り抜けられないのだそうです。
油と水が混ざらないのと、同じ理屈なんですね。
よく引用される「血中のマグネシウムが増えた」という研究も、学術誌の審査を通っていないものでした。
……正直、少しさみしい気持ち。
それでも、5年続けています。
湯船に肩まで沈んで、今日あったことをぼんやり思い出す。あがったあと、体がゆるんでいる。夜、よく眠れる。
マグネシウムのおかげなのか、ただ温かいお湯のおかげなのか。わかりません。
わからないまま、私はこの時間に助けられています。
※Gröber U, et al. “Myth or Reality—Transdermal Magnesium?”(経皮マグネシウムは神話か、現実か)Nutrients. 2017;9(8):813.
おわりに
今回わかったことを、もう一度だけ並べてみますね。
3つは、成分が違いました。すすめられる量も、しまい方も違いました。
溶ける速さも、お湯の感じも、湯上がりの体も違いました。
そして最後に、3つとも同じ瀬戸内海から来ていた。
……なんだか、人みたいだなと思ったんです。
並べてみないと違いはわからないし、よく見ると思っていたのと違っていたりする。
それでも、もとをたどれば同じところから来ていたりする。
5年つかっていて、私は袋の裏を一度も読んでいませんでした。
正面の大きな文字だけを、さらっと目で撫でて、なんとなくカートに入れていた。
でも裏返してみたら、こんなに書いてあったんです。
「認知症の方の手の届かない場所に」という一行まで。
今日のお風呂、袋の裏を一度だけ、読んでみませんか。
知らなかったことが、ひとつくらい見つかるかもしれません🌿
エプソムソルトのセルフケアに関する記事はこちら👇


