朝、手の指がこわばって、うまく動かない。
「年のせいかな」「使いすぎたかな」——そう思おうとしていませんか?
実は私、日記を見返してみたら、診断される2年半も前から「朝、指がこわばる」と書いていました。介護の現場で働く看護師なのに、自分のこととなると、ずっと見て見ぬふりをしていたんです。
この記事では、リウマチの初期症状に気づきながら受診を先送りにした2年半のことと、診断されてから今までのことを、正直に書いていきます。いま「もしかして…」と不安の中にいる方に、届いたらうれしいです。
日記に残っていた、最初のサイン
2022年7月。私の日記には、こう書いてありました。
朝、右手の関節がこわばる。さわると痛い
ただ、このころは毎朝ではなくて、時々。しかも少し動き出してしまえば普通に動けたので、「たまたまかな」で済ませていました。
診断されたのは2025年2月。つまり2年半、私はこのサインを日記に書きながら、見て見ぬふりをしていたことになります。

朝だけなら、つい様子を見ちゃうかも…

そうなんです。動けてしまうから、後回しにできてしまうんですよね。
もう無視できなくなった朝

2025年1月ごろから、朝のこわばりがはっきり強くなりました。
洗濯機のボタンを押すのが、痛い。
当時の私は訪問看護の仕事をしていて、自転車で利用者さんのお宅を回っていたのですが、ブレーキを握るのがとても痛くて辛くなっていきました。
「これは早めに受診しなきゃ」と思いながらも、やっぱり時間がない。そうこうしているうちに、とうとう指の関節が赤く、熱をもったように腫れてきたんです。
この頃、仕事の日は痛み止めを飲んでいました。
看護師なのに、受診を先送りした理由
いま振り返ると、理由は3つありました。
- 毎日の忙しさ
- 「まさか自分が」という気持ち
- 自分が休むと、同僚に代わってもらわないといけないという気兼ね
看護や介護の仕事をしていると、休みって本当に言い出しにくいんですよね。
実は一度、仕事帰りに整形外科へ行ってみたことがあります。
夕方5時すぎに着いたのに、年末だったせいか待合室は患者さんでいっぱい。
「7時すぎまで待ちますよ」と言われて、諦めて帰ってきてしまいました。
受診の先送りって、こういう小さなつまずきの積み重ねなんだと思います。
同僚の一言で、その日のうちにリウマチ内科へ
赤く腫れた指を同僚の看護師に見せたら、返ってきたのはこの言葉でした。
それはリウマチかもよ。今は早期発見がすごく大事だから、今日、仕事が終わったら行ったほうがいいよ。
「ここがいいよ」とリウマチ内科の先生まで教えてくれて、その日の仕事終わりに受診しました。恥ずかしながら、「リウマチ内科」という看板を掲げたクリニックがあることを、このとき初めて知りました。
思い返せば、自分でもいくつか調べてはいたんです。でも、この先ずっと通院することを考えると、自宅の近くがいちばんでした。
血液検査では、リウマチ特有の「抗CCP抗体」という数値が異常に高い値でした。
そして1週間後の再診で、「リウマチですね」と診断されたのです。
「休む」ではなく「辞める」と決めた日
診断を受けてから、症状は一気に悪化しました。
朝が一番つらい・・・
動かすたびにどこかの関節が痛い。
「いたい」と言うことがイヤになる。
でも「いたい」と言えることが生きている実感でもあったりして・・・ふ・く・ざ・つでした。
朝起きて、パジャマから室内着に着替えるまでに、30分。それくらい、体が動かなくなってしまったんです。
着替えに始まり、台所仕事、水筒のコップをひねる時も「ううっ〜」って感じでした。
それで私は、仕事を「休む」のではなく、「辞める」ことを決めました。
続けていこうと思っていた訪問看護の仕事でしたが、この体で自転車に乗って利用者さんのお宅を回ることは、どう考えてもできませんでした。
薬と付き合いながら、考えたこと

「自分に合う薬が見つかるまでが、大変よ」——
先生や周りの友人からもそう聞いていました。
診断後は、痛み止めを毎食後に飲むようになりました。もともと胃が弱いので、飲み続けることへの抵抗感は正直かなりありました。でも結局、この痛み止めは7ヶ月間続けることになります。
リウマチのお薬も飲み始めました。少しずつ量を増やしたり、副作用で口内炎がひどくなったら少し減らしたり。そんな調整を繰り返しながら数ヶ月を過ごすうちに、炎症の数値も痛みも落ち着いてきて、いまは痛み止めを飲んでいません。
お薬の調整とあわせて、自分にできることもしたくて、食事の見直しを少しずつ始めました。
腸と脳がつながっている——看護師として知識では知っていたことを、初めて「自分のため」に使ってみたんです。(このお話は「脳腸相関」の記事に詳しく書いています)
仕事を離れてみて気づいたのは——
身体はたしかに楽になったのだけど・・・
こころが・・・ふさぐ。
それまで認知症の方と関わる中で積み上げてきた経験を、何かの形で発信できないか——そう考えて始めたのが、このブログです。
そして仕事を離れて半年ほどたったころ、気づいたことがあります。買い物のレジの方や、エレベーターで一緒になった方にまで、話しかけようとしている自分がいたんです。
ああ、私は誰かとおしゃべりがしたいんだな。このままだと、心が持たないな——と。
それから少しずつ仕事探しを始めて、いまは家の近くのデイサービスで、看護師としてまた現場に戻れています。(このお話は長くなるので、また別の記事で書きますね)
いま、同じ不安の中にいるあなたへ

病院に行って、もしリウマチって言われたら…と思うと怖くて。

わかります。でも私にとって診断は、終わりではなくて始まりでしたよ。
伝えたいことは、ひとつだけ。早めの受診だけは、損しません。
私は病気を「戦う相手」だとは思いません。
共存する相手、一緒に仲良く生きていく相手だと捉えています。
リウマチは、現在の医学では完治は難しいとされている病気です。
だから私の目標は「治す」ことではなく、「寛解」——穏やかに過ごせる日を増やすことになりました。
それと、リウマチになってみて驚いたのは、周りに結構リウマチの方がいることです。私より若いのに、生物学的製剤(おなかに自分で注射するお薬)を使っている方も多い印象です(あくまで私の周りのお話ですが)。
一度「リウマチではないですよ」と言われたのに、しばらくして症状が強くなり、あらためて診断された仲間もいます。信頼できる人からお医者さんの情報を集めつつ、ご自分の体に、少しだけ注意を向けてあげてくださいね。
まとめ

- 朝のこわばりは、日記に書くより先に、受診のきっかけにしていい
- 「リウマチではない」と言われても、症状が続くなら再受診を
- 診断はゴールではなくて、始まり
病気は、戦う相手じゃなくて、一緒に暮らしていく相手。
そう思えるようになるまでには時間がかかったけれど、いまはこの体と相談しながら、働いて、食べて、笑って過ごせています。
「もしかして」と思ったあなたが、この記事を閉じたあと、予約の電話を一本かけられますように🌿

