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腸内フローラ検査をやってみた 意味がある人と、まだ早い人

介護者のセルフケア

スーパーのヨーグルト売り場で、いつも立ち止まっていました。

種類が多すぎるんです。安いものを買ってみたり、ときどき高いものを試してみたり。それでも、体には何の変化もありません。

便秘でひどく困っていたわけではありません。ただ、いいと言われるものをなんとなく食べ続けている——その「なんとなく」から抜け出せずにいました。

腸内細菌を調べたら、自分に足りないものが分かるんじゃないか。

そう思って申し込んだのが、腸内フローラ検査でした。2026年5月のことです。

今日は結果だけでなく、その3か月半後の話も書きます。続いたものと、続かなかったものの記録です。あまりかっこよくありません。

意味がある人とまだ早い人は?

意味があるかどうかは、受ける人がいまどこにいるかで変わると思っています。

どんな人かこの検査は
意味があると思います腸にいいことを、もう続けている。でも手ごたえがなくて、何が足りないのか自分では分からない答え合わせになる
まだ早いと思いますこれから始めるところ/不調を治したい/良い判定が欲しい比べる相手が、まだいない

この検査は「腸を良くする検査」ではなく、「いままでの食生活の答え合わせ」です。

答え合わせなので、答えを書いていない人には、合わせるものがありません。

「まず現状を知ってから始めたい」という使い方もあると思います。ただ私の場合は、続けてきたものがあったから「足りないのはここか」と分かりました。

腸活していたのに、結果は5段階の真ん中「C」

結果を開く前、正直なところ少し期待していました。発酵食品は意識して食べているほうだと思っていたからです。納豆は毎日、お味噌汁も、キムチも。

出てきたのは「C」。5段階の真ん中です。悪い判定というわけではありません。ただ、いいほうでもありませんでした。

読者さん
読者さん

腸活してたのにC判定?ちょっとショックかも…

こもれび
こもれび

私もそう思いました(笑)。
でも、いま振り返るとCでよかったんです。
Aが出ていたら、たぶん何も変わらなかったので。

大きな問題が見つかったわけではありません。ただ、「思っていたより、できていない」ということだけは、はっきりしました。

(結果の中身はマイキンソーGUT結果レポート 腸活中でもC判定だった58歳のリアルに細かく書いています)

まだ分かっていないことが、たくさんある

検査をすすめる立場の人なら、書かないところだと思います。

私の腸内細菌ランキング、トップ10のうち3種類が「不明」でした。

データベースに登録がない菌や、候補が絞りきれない菌が「不明」と出るそうです。

累計25万件以上(2026年4月時点)を調べている検査なのに、私の菌は3つも「不明」。

「え、私の腸だけ迷子?」

——ほんとは「なんでやねん」でした。

研究どうしでも、話が一致していない

私のいちばん多かった菌は「バクテロイデス」でした。調べてみて、驚きました。

認知症との関係を調べた研究では「少ないほう」が、その手前の段階を調べた研究では「多いほう」が関連していたと報告されています。便が硬い人にも「多い」という報告があるそうです。

同じ菌なのに、心配される向きが逆なんです。(出典は記事の最後に)

だから私は、この結果を成績表だとは思わないことにしました。良い・悪いを決めるものではなくて、いまの自分の腸内環境の「現在地」を知るためのものくらいに。

それでも「受けてよかった」と思った3つ

1 自分が持っている菌が分かった

私はエクオールを作る菌を持っていました。大豆の成分をエクオールに変えてくれる菌で、持っている人と持っていない人がいるそうです。

持っているかどうかは、食生活を振り返っただけでは分かりません。

2 自分では気づいていなかったズレが分かった

検査の結果に「便秘関連菌」という項目があって、そこが「改善の余地あり」。

私は自分のことを便秘だと思っていませんでした。毎日出ていましたから。

症状がないことと、改善の余地がないことは、別なんですね。

改善アドバイスを見たら、ヨーグルト、乳酸菌飲料、海藻類、淡色野菜——と並んでいて、読みながら「あぁ……その通りだわ」と声が出ました。

ヨーグルトは、夫が毎日食べるので食卓には出しています。でも私は冷たいものが少し苦手で、出してはいても、自分では毎日は食べていなかったんです。

ヨーグルト売り場であんなに悩んでいた本人が、毎日は食べていなかった。

こもれび
こもれび

自分では気づけないクセって、あるんですね。
ここだけでも、受けた意味はあったなと思っています。

(親の便秘で悩んでいる方は高齢者の便秘 何日まで大丈夫? 受診を決める4つのサインに書きました)

3 次の日に、買い物が変わった

結果を見た当日、スーパーで買ったのは、ヨーグルト、きなこ、ごぼう。夕食はきんぴらごぼう。ヨーグルトにはきなこを混ぜました。

「意味があった」って、たぶんこういうことだと思うんです。
知識が増えたことではなくて、次の日の買い物かごが変わったかどうか。

3か月半たった今、正直に言うと、意識は薄れた

再検査をする予定なので、毎週シートに記録をつけています。それを今日、上から下まで見返しました。

週ごとの腸活記録シート。8月下旬から3週間ぶんの食事の欄が空欄のまま

ぬか漬けは、7月の終わりからずっと「×」。最初に途切れたのは旅行の週で、そのときは翌週に戻せました。戻せなかったのは、二度目のほうです。きなこは忘れがち。わかめとごぼうは、思い出したときだけ。

そして、8月下旬からの3週間は、食事の欄がまるごと空白です。

それらしく埋めることもできました。でもやめました。忘れた日は、忘れたまま空欄にしてあります。

読者さん
読者さん

……なんだか、ほっとしました。

こもれび
こもれび

ですよね(笑)。
続けることはやっぱり難しいですね。

残ったものと、消えたもの

残っていたもの……納豆は「毎日◎」のまま。ヨーグルトも週5日。
消えていたもの……ぬか漬け、きなこ、ごぼう、わかめ。

並べてみて、気がつきました。

残ったのは、もともとの習慣。消えたのは、検査結果を見て新しく足したものでした。

ぬか漬けにいたっては、今回が初めての挫折ではありません。これまでにも何度かやっては、そのたびにやめています。

つまり——

検査は「何を足せばいいか」は教えてくれます。でも「どうやって続けるか」までは教えてくれません。

原因は、扉が1枚多いことだった

冷蔵庫のチルド室を開けてぬか床を取り出す手元。続かなかった理由

納豆とぬか漬けで、何が違ったのか。答えはとても単純でした。手を動かす回数です。

納豆は、冷蔵庫を1回開ければ取り出せます。

ぬか漬けは、ぬか床がチルド室に入っています。冷蔵庫を開けて、チルド室をもう一度開けて、それから取り出す。動作が1つ多いんです。

なぜチルド室かというと、ぬか漬けは家族の中で私しか食べないからでした。扉を開けてすぐのところに置いて、「においがする」なんて言われたら嫌じゃないですか。だから奥にしまいました。

続かなくなった原因のひと手間は、家族に気をつかって、私が自分で足したものだった。

読者さん
読者さん

……それ、うちにもあるかもしれません。

こもれび
こもれび

意志が弱いんだと思っていたんです。
何度やっても続かなかった理由が、この歳になってやっと分かりました。

だから次にやるのは、アドバイスを読み直すことではありません。動作を1つ減らすことです。

続いているものは、すでに何かに乗っていた

もうひとつ気がついたことがあります。海藻もアドバイスに入っていたのですが、海苔だけは、けっこう食べているんです。職場に持っていくお弁当が、必ずおにぎりだから。

海苔を続けようと思ったことは、一度もありません。おにぎりを作れば、勝手についてきます。

納豆も同じでした。朝ごはんに、もともと乗っていたんです。

続いたものは、全部すでに何かに乗っていました。続かなかったものは、どこにも乗っていませんでした。

もう一度、結果を読み返してみたら

先日、ひさしぶりに検査結果を開き直しました。そこで見つけてしまったんです。

すすめられていたのは、ビフィズス菌入りのヨーグルトでした。

私がずっと買っていたのは、明治ブルガリアヨーグルト。昔からあるし、安いし、私にとって「ヨーグルトといえばこれ」でした。ビフィズス菌も入っているものだと思い込んでいたんです。

調べてみたら、入っていませんでした。公式サイトに書いてあるのは、ブルガリア菌とサーモフィラス菌の2つだけ。

こもれび
こもれび

結果って、一度読んで終わりじゃないんですね。
3か月半たってから気づくこともありました。

ヨーグルト売り場で選べなくてこの検査を受けたのに、3か月半、私に足りない菌が入っていないほうを選び続けていました。

食べたビフィズス菌が、そのまま自分の腸のビフィズス菌になるわけではないと思います。それでも「足りない」と出ているのですから、これからは菌の名前を見て選ぼうと思っています。

検査がくれるのは、考える材料まで。買い物かごの中身までは、決めてくれません。

あと2か月で、やってみること

テーブルに出したきなこの瓶とヨーグルト。手の届く場所に置く工夫

12月の再検査まで、あと2か月ちょっと。
「頑張る」ではなくて、「減らす」か「乗せる」で決めました。

  • ヨーグルト……ビフィズス菌入りのものに替えます。
    選び方を変えるだけなので、これがいちばん簡単
  • ぬか漬け……浅漬けでもいいから毎日。ぬか漬けは酪酸菌がとれる数少ない食べ物だと言われていて、私はその菌も少なめでした。ただしチルド室の問題が残っているので、置き場所から考えます
  • ごぼう……生協の注文に、週1回入れます。届いてしまえば、調理するしかありません

わかめは、まだ冷凍庫から出てきません。ここは答えが出ていないままです。

そして、これは書いておきたいことです。

それでできなかったら、できないでいいと思っています。

できない日が続いても、お通じも体調も崩れませんでした。だったら、できたぶんだけが12月の結果に出ればいい。

ひとつだけ、不思議なこと

にんにくです。以前はお腹がゆるくなりやすかったのに、最近は外食で食べても平気になりました。

変わったのか、たまたまなのかは分かりません。それこそ、12月に答え合わせをします。

私なら、こういうときはまだ受けない

いま『「考える腸」が脳を動かす』という、消化器の専門医が書いた本を読んでいます。そこに、腸内細菌検査のことが書かれていました。

民間企業や団体が独自で、また、それらの機関が病院やクリニックと提携して「腸内細菌検査」を実施し、結果を提供するサービスを行っています。
検査にかかる期間は約1か月、費用は数万円のようです。
近い将来は「あなたの腸内細菌叢の状態がこうだから、この症状が出ています」と
患者さんの目に腸内細菌叢が「見える化」された検査結果が示される日が来るかもしれません

ただ、そのあとにこうありました。

ただ、現時点でこれらの検査結果によって、治療方法、たとえば投薬の内容が変わることは、ほとんどないといえます。時間と費用をかけてこの検査をするべきか、そのメリットや必要性について、事前に医師に相談するなどしましょう。

この記事には、その検査へのリンクを貼っています。
それでも、ここは書いておかないといけないと思いました。

いちばんの秘訣は、生活習慣を続けること

本の結論も、はっきりしています。自分でできることの筆頭は、生活習慣の見直しを続けること。
睡眠、バランスのよい食事、軽い運動、休息や趣味でストレスを減らすこと、節酒、禁煙。
どれだけ治療法が進歩しても、これに勝る方法はない。

読んで、納得しました。私が受けてよかったと思えたのは、治すためではなかったからです。
続けてきたものがあって、その答え合わせに使ったから。

だから私なら、こういうときは受けません。

  • 腸活をこれから始めるとき……たぶん先にやることがあります
  • 不調を治したいとき……これは治療ではありません。まず主治医に相談してください
  • 結果を見ても生活は変えないだろうな、というとき……次の日の買い物が変わらないなら、17,600円は高いです
  • 良い判定が欲しいとき……私はCでした
読者さん
読者さん

売ってる側が、そこまで言っていいの?

こもれび
こもれび

合わない人に受けてほしくないんです。
私自身、「意味ないのでは」と半分は思いながら申し込んだので。

受ける前に

私が受けたのは、自宅でできる検査キットです。病院やクリニックと提携して行うものもあります。お腹の不調が続いているときは、時間と費用をかける前に、まず主治医にご相談ください。

まとめ

腸内フローラ検査に意味があるかと聞かれたら、私はこう答えます。

「いままで何かを続けてきた人には、意味があります。これから始める人には、まだ早いです」

分からないことは、まだたくさんあります。トップ10のうち3つは名前すら分かりませんし、研究どうしでも話が食い違っています。専門医の本には、いまのところ検査結果で治療の中身が変わることはほとんどないと書かれています。

それでも私にとっては、ヨーグルト売り場で選べなかった自分に、いったん答えをくれた検査でした。

そして3か月半たって、その多くが続かなかったことも、いまはちゃんと分かっています。続かなかったと分かることも、答え合わせのうちなんだと思います。

12月に、もう一度受ける

正直、少しこわいです。ぬか漬けをやめて、きなこを忘れて、3週間記録が飛んでいる。この3か月半が、そのまま数字になって返ってくるわけですから。

結果は、良くても悪くても、そのまま書きますね。

※価格は時期やキャンペーンで変わります。最新の金額は公式サイトでご確認ください。

(申し込みからキット発送までの流れはマイキンソーGUT申し込み〜発送までの体験談に書いています)

出典

  • 国立長寿医療研究センター もの忘れセンター(2019年)
  • Saji N, et al. Scientific Reports 9:1008(2019年)/同 9:19227(2019年)
  • 菊池志乃『「考える腸」が脳を動かす』
  • 酪酸菌とぬか漬けについて=京都府立医科大学大学院教授・内藤裕二先生の見解
今日のヒントが、少しでもお役に立てますように(看護師姿の猫のイラスト)
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